ブログ

2021年03月01日

教室開設１５周年を晴れやかな気持ちで迎えた２０１９年３月１日、今まで経験したことのない社会全体の雰囲気に複雑な心境だった２０２０年３月１日、まだ緊張感の続く状況で、緊急事態宣言の判断が気になりながらも、皆さんの温かいご理解とご協力により、１年間を乗り切ってきたことで、少し穏やかな気持ちで２０２１年３月１日、ゆびっこそろばん教室の１８年目が始まります。

ほんの数年前の当たり前が通らなくなり、新しい生活様式に沿った教室運営が必要になりました。対面授業でも、開始・終了時や時間計測の合間の雑談はグンと減りました。先日の検定翌日の授業は、低学年の多い時間に、見取算計測前、少し時間を取りました。比較的、苦手意識を持っている人が多い見取算です。「６１から４を引いてみましょう」一斉にソロバンを動かします。「『５５』になった人がいないといいけれど…。」の問いかけに、自分では気付いていないのか、控え目に、でも不思議そうに手を挙げた人がいました。「４引けない時は１０を引いてから6を足す」所、『４』を足してしまう最も多い間違いの原因です。納得したり、驚いたり、いろいろな反応がありました。他に、引き算が続いた後、足し算に戻っているのを見落として引き続けてしまうことに対しては、「ウソでしょう!!」、「そんな人いるの!?」と興奮気味です。単純に問題の数を飛ばしたり、数字を正しく読み取っていなかったり、さらに例を挙げて説明しました。そして、計測…。いつもより、集中しているように思っていたら、答え合わせは正解率が高い！気のせいではなかったようです。みんなが素直に受け取り、実践してくれた結果がすぐに現れ、こんなに嬉しいことはありません。継続していけることが理想で、簡単ではなくても、こちらの伝え方の工夫によって、柔軟性のあるみんなには、たくさん吸収してもらえるのだろうと思います。